「体の筋力が低下して自分で移動することができない」
「声が出なくなってきて、茶の間まで声が届かない」
「市販の玄関チャイムを押して奥様を呼んでいたけど、指の筋力が低下して、コールが押せなくなってきた」
・・・訪問PTより上記の報告が入ったため、サテライト利用中の利用者様のもとへ、『オアシス』が相談訪問に行きました。その後サテライトでいくつかのスイッチをお試し。家族を呼ぶためのスイッチとして、下記のスイッチを作成することとなりました。
■ 一代目 | |
ピンク丸部分が、無線屋さんで売っている『ボタン』。
完成したスイッチは、腕カバーにスイッチを入れ込んで固定しました。⇒これは、本人&奥様のアイディアです。 |
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■ 二代目 1ヶ月後・・・ | |
指の筋力低下が進行し、上記スイッチを押すことができなくなった。 ⇒黄色いボタンを軟らかいボタンへ変更 さらに・・・指がスイッチの中央部を押すことができなくなった。 ⇒矢印部位へ割り箸を設置 再びスイッチを押すことができるようになりました。茶色のカバーは、福祉用具の会社の方が作成してくれました。 |
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■ 3代目 さらに1ヶ月後・・・ | |
さらに指の筋力低下が進行ボタンの部分を別のボタンへ変更しました。 「体交のときにコードが布団にからまるから、コードレスにしてほしい」との依頼もあり、左記スイッチとなりました。 スイッチにクリアファイルを切ったものを取り付けることで、極弱い筋力でも押すことができるようになっています。 |
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■ 四代目 | |
三代目が「重い」との話があり、手背に取り付けることになりました。 ←スイッチと手首の段差を解消するために、タオルを厚くして手首の負担を軽減しました。「手のひらがダメなら手背につけてみる」という発想の転換が面白いと利用者様に笑われてしまいました(笑)。 |
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■ 五代目 | |
手首の向きが辛いとのことで、手のひらを下に、スイッチを握るようなポジションにセッティングしました。 ←割り箸を工夫して、テコの原理でスイッチを押しやすくしてみました。親指の微妙な位置の違いでコールが鳴らないときがあるのでベストポジションに印をつけています。 |