う蝕(虫歯)・歯周病・インフルエンザや感冒などの気道感染・誤嚥性肺炎は口腔内の菌が原因となることがあります。 |
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歯ブラシを口の中に入れて動かすことで、唇や舌に触れ頬粘膜や唾液腺に刺激を与えます。 |
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「話す」「表情を作る」という口のはたらきは社会との窓口。 口臭や運動機能低下により社会性にも影響することがあります。 |
歯の本数は加齢に伴い減る傾向があります。
たとえ残っている歯があっても、噛み合う歯がなければ機能しません。
高齢者の食事は食べやすいように細かく刻んだりトロミをつけて加工しており、食べ物自体がお口の中に食べかすを作る原因になります。
加齢、また薬の副作用により、唾液が少なくなる傾向があります。
唾液が減ると唾液がお口の中を洗浄する作用(自浄作用)がなくなり、お口の中が細菌の巣になります。
慢性的に唾液が減少することでお口の中が乾燥してドライマウスという症状を起こします。
お口が乾燥することで「食べる」「話す」という働きを悪化させます。
一人では歯磨きやうがいが難しく介助(手伝い)の必要がある方が多くなってきます。
介助(手伝い)をしていて困った経験はありませんか?
ちょっとしたヒントや便利な道具をまとめてみました。
大きな口が開かない
口を開けていられない
ブラッシングが難しい時は口腔ケア用のウエットティッシュや指に湿らせたガーゼを巻いて、口の中のネバネバした唾液や汚れをふき取ります。
スポンジブラシなども薬局で手にはいります。
口の中が乾いている
舌苔(ぜったい)がついている
乾燥は菌の繁殖や口の粘膜が傷つきやすい環境です。
こまめに口の中をふき取ったり、水分補給などをしましょう。
口が閉じられないために乾燥している場合は、保湿をする事をお勧めします。
口の中をきれいにした後に薬局などで「口腔用の保湿ジェル」を用意し塗布します。
口臭がひどい
汚れがたまったり、乾燥がひどいと舌苔という状態になります。
舌用のブラシやスポンジ、指に湿らせたガーゼを巻いて舌や上あごなどをまんべんなくふき取ります。
口の汚れが原因で口臭が強く、家族関係や交友に影響が出ている場合もあるようです。
※汚れがひどくても一度にとろうとせずに何回かに分けて根気よくきれいにしていきましょう。
※根気よく口のお手入れを続けることで改善する事もあります。
うがいができない
天井を見上げてのゴロゴロうがいが難しければ、無理をせずに、ぶくぶくの口うがいや横になったままのうがいを行ないましょう。
※横になったままうがいする場合専用の容器(ガーグルベースン)があれば便利です。洗面器などでも対応できますが、専用容器の方がふちが曲線になっており頬に密着し、深さもあるので飛び散る心配も最小限ですみます。
1日に何回するものなんだろう・・・
食事は摂っていないのに・・・
口の汚れや乾燥具合にもよりますが、食事を口から摂っていなくても口腔ケアは行いましょう。
※介助者の負担にならなければ、生活のリズムにもなりますのでそれまでの生活習慣を参考に回数や時間を決めてみては。